父親

娘の友達が1ヶ月、ドミニカン共和国にボランティアをしに出かけた。16歳の彼女は期末テストも1週間先に済ませ、両親の反対を説得し、昨日、団体の現地に向かう前のキャンプに参加のため、早朝フライトで旅立った。朝その友達は、一人で空港の待合室にいるとき、急に不安になり、他の友達に泣いて電話をかけてきたそう。どんなに心細かったことか。

私は二十歳の頃、1年オーストラリアに行った。仕事でためた30万円を持って、お金がなくなるまで行こうと決め、1年のビザを取り、意気揚々としていた。それが、みんなの送別を受けカスタムを超えた空港の待合室で、彼女と同じように急に不安になり、父親に電話をした。さすがに泣きはしなかったけれど、不安だと告げた。父親はとても驚いていたが、"まあ、楽しんで来い"と言った。

自分で決めて大きなことを言っていたくせに、空港に行って一人になったとき、とてつもない不安が襲ってきた。到着したらこれまたころっと、楽しくなって、まる1年戻らなかったのだが、娘の友達の話を聞いて、ふと自分のことを思い出し、亡き父親のことを想った。

そうしたら、父親が夢に出てきた。相変わらず、お気楽そうで元気そう(?)だった。彼の老後は楽しかったと言っていた。自分で見た夢なので、自分で作ったのかもしれないけれど、なんとなく、父親が本当にそうだったのを伝えたくて出てきたのかもと思った。

おっさん、天国で楽しくやっててね。



アメリカで、乳がん治療&子育て奮闘記

2015年、非浸潤制乳がんと診断され、右乳房全摘手術と抗がん剤治療をおえ、これから10年間のモニター生活が始まります。アメリカ乳がん治療やその他日常生活について、綴っていきたいと思います。

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